レズビアンだって立派な恋愛です!理解して下さい!

自分がレズビアンであると気が付いて

女性が女性を好きになる事を『レズビアン』と言います。私自身がレズビアンと知ったのは高校生の時です。
当時、私は中高一貫の女子校に通っており、中等部でバレーボール部に入部し毎日ボールを追いかけていました。憧れは中等部の部長をしていた先輩。「先輩の様にもっと上手くなりたい!」と思いながら練習に励んでいました。先輩はバレーも上手でしたが、成績も優秀で、職員室前の掲示板に貼ってある「成績上位者」のリストにはいつも先輩の名前がありました。ボーイッシュでスタイルも良く、皆から慕われていて本当に羨ましい存在でした。また、先輩・後輩関係なく私たちにも優しく接してくれ、バレーボール部の人気者でした。

高等部に進学すると、中等部にいた時よりも激しい練習が待っていました。思うように結果が出せず、悔しい思いを何度もしました。部活を辞めてしまおうと何度思った事でしょう。そんな時、色々悩んでいるのが解ったのか、先輩が私に声をかけてくれました。部活が終わり、部室で2人きりになった時、先輩に悩みを涙ながらに打ち明けました。先輩は熱心に話を聴いてくれ、色々アドバイスをしてくれました。最後に「貴女がいなかったら部活は成り立たない。だから、もう少し頑張ろうね。」と笑顔で私の肩にポンッと手を添えてくれました。

その時です。私は体の中に電流が流れたかの様な衝撃を受けました。同時に胸が苦しくなりました。こんな症状が出たのは初めてです。その日から、私の心に変化が出てきました。学校で先輩を見つける度に胸が苦しくなります。先輩を目で追ってしまいます。学校から帰っても、先輩の事ばかりを考え中々眠れない日々を送っていました。『あの時の様に先輩と2人きりになりたい。先輩と一緒になりたい。』と思ってしまった事も何度もありました。これが『恋』と気付くまで時間がかかりませんでした。私は『女性である先輩』に『恋』をしてしまったのです。

女性を好きになるという戸惑い

思春期に入ると『異性を意識する』と勉強しましたが、私が恋をしてしまったのは『女性』。友人達は異性の話で盛り上がっています。私はその話に付いていけません。異性に興味が無かったからです。友人に連れ添ってファミレスで男子高校生と一緒に食事をしても、楽しくありませんでした。むしろ『先輩と一緒に楽しく食事がしたい。先輩と料理をシェアしながら一緒に食べたい。』と思っていました。男子高校生に話しかけられても、適当に相槌を打つ程度です。会話に参加しませんでした。ただ、先輩の事をずっと考えていました。

私の唯一の楽しみは部活でした。先輩と一緒にいれるからです。先輩と同じ空間にいるだけで幸せな気持ちになれました。時折、マネージャーが先輩の所にタオルを差し伸べています。先輩が汗を拭いてまたマネージャーに渡しています。その行為を見るだけで嫉妬していました。部活が終わり、部室に入り制服に着替える時は先輩の上半身をずっと眺めていました。『あの胸の中に入りたい。先輩にギュッと抱きしめて貰いたい。』と考えてしまいます。先輩が身に着けている下着と同じ物を探しに下着屋巡りもしました。先輩が身に着けている物、先輩が持っている物は何でも欲しかったのです。

何度も告白しようと思いました。しかし『同性愛者と思われたくない。先輩が私の事嫌いになっちゃうかもしれない。先輩に嫌われたくない。』と考えてしまい、1人で悩み続けていました。勿論、誰にも相談出来ません。自分が『同姓愛者』と思われたくなかったからです。当時はカウンセリングや心療内科がまだ普及していない時代でしたので、話を聴いてもらえる人はいませんでした。

レズビアンとしての初恋の終焉

そんな中、先輩が部活を引退しました。もう真剣な眼差しをしている先輩に逢えないんだと思うと涙が溢れました。先輩は遠方にあるバレーボールの強い大学に進学する事が決まっていましたので、学校で先輩と逢える時間は残りあと僅かになってしまいました。先輩は時々OGとして部活に遊びに来てくれた事もありました。先輩が来る度に胸がドキドキします。練習にも力が入ります。先輩は私達や後輩達に色々アドバイスをしてくれました。先輩のアドバイス通りに動きますが、先輩の様に上手く出来ません。そんな時は先輩が個人レッスンを行ってくれました。先輩の体が当たります。手も触れます。先輩と体を密着させる事が出来るので、先輩が遊びに来てくれるのが楽しみになっていました。

その時間もあっという間に過ぎ、先輩が卒業する日がやって来ました。それと同時に部活ではお別れ会をします。先輩と逢えるのはこれが最後です。学校の中でも先輩に逢えなくなってしまいます。本当に辛かったです。大泣きしました。先輩は「いつでも相談に乗ってあげるから。」と言って連絡先を教えてくれました。本当に嬉しかったです。遠くにいても先輩の声が聞けるのだから。しかし、それもつかの間でした。先輩が亡くなったのです。交通事故に巻き込まれて。それを知ってから告別式が終わるまでの期間の記憶は全くありません。現在でも思い出せません。しかし、私の心の中にはいつまでも先輩がいます。先輩が書いてくれた連絡先のメモも残しています。私の最初の恋愛は儚く終わりましたが、とても良い経験となりました。

この後からお付き合いしている彼女達にはこの事を最初に伝えます。皆、涙ぐみながら話を聴いてくれます。それだけ、皆理解してくれていると思うと本当に嬉しいです。

話を聴いてもらおう

『自分はレズビアンだ』って家族や友人にカミングアウトする事は非常に難しいです。でも、この思いを誰かにぶつけたいですよね。理解してもらいたいですよね。話せる相手が欲しいですよね。
現在では『カウンセリング』や『心療内科』が増えています。まずは、カウンセラーや医師に話してみてはいかがでしょうか。話を聞いてもらうだけで心がスッキリしてきます。日常生活を送る上でのアドバイスも貰えます。焦ることはありません。時間をかけてゆっくりと話をしていけば良いのです。

電話相談もあります。コーディネーターに色々話してみるのも良いでしょう。色々な悩みを聞いてくれます。こちらは、予約をしなくても大丈夫です。
実際、私もカウンセリングを受けている最中です。過去の辛い経験や出来事、今お付き合いしている彼女の事など色々な話をしています。カウンセラーは私の話を静かに聞いてくれます。話していると感情的になって泣いてしまう事もありますが、カウンセラーは優しく私をフォローしてくれます。私の気持ちを解ってくれます。ちなみに、私のカウンセラーは女性の方です。男性のカウンセラーだと緊張してしまい上手く話せません。男性が苦手な方は女性のカウンセラーや医師に相談する事をお勧めします。

また、『同性愛者の交流会』に参加するのも良いでしょう。現在ではNPO法人による交流会が各地で行われています。様々な方達の話を聴いたり、自分の体験談を話していく事で『悩んでいるのは自分だけではない』と気付くはずです。新しいや発見や出会いがあります。交流会が終わっても、お互い連絡を取り合っていくのもアリです。もしかしたら、運命的な出会いが待っているかもしれません。

出会いを探そう

『誰かとお付き合いがしたい』という方は、出会い系サイトに登録するか、レズビアンバーに行き出会いを探すのが良いでしょう。しかし、出会い系サイトにはメリットとデメリットがあります。メリットは全国各地でレズビアン仲間を探せる事です。地域を限定しても勿論大丈夫です。色々な仲間が増え、悩みを相談できます。地域限定でも勿論可能です。しかし、デメリットは『サクラ』がいる可能性がある事。レズビアンと偽って実は男性だったというケースも多いのが現状です。

レズビアンバーはお酒を飲みながら、出会いを探す場所です。実際にレズビアン仲間に逢えますので、その人がどういうスタイルで、どどのようなタイプが好みなのかを知ることができます。お酒を飲むと良く「本性が解る」と言われてますよね。その方の性格もわかりますので、私はレズビアンバーに行く事をお勧めします。
私もレズビアンバーに行き、今の彼女と出会いました。彼女とお酒を飲んでいると本当に楽しくて、いつまでも一緒にいたいと思い自分から告白しました。彼女とお付き合いしだして、もう3年が経とうとしています。

性同一性障害との違い

『性同一性障害』とは、『自分の生体学的の「性」と自分が意識している「性」が一致しない』という、物です。生学的に男性であっても心は女性、生学的に女性であっても心は男性という事です。世間では『オカマ』や『オナベ』と言われている方々の事を指します。生学的男性は国外で「男性器を摘出」、生学的女性は「男性ホルモンの投与や乳房切除」を行っています。

そして『同性愛者』はその名の通り、『恋愛対象が同性』の事です。男性同性愛者は『ゲイ』・女性同性愛者は『レズビアン』と呼ばれています。以前は『ホモ』や『レズ』と言われていましたが、これは差別用語になります。レズビアンの略称は『ビアン』と言います。
また、他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かない方達もいます。その方々の事を『Aセクシャル(ア セクシャル・エー セクシャル)』と言います。

海外では同性愛を認め、同性愛者同士の結婚ができる国々がありますが、日本の現状ではまだ理解されず『同性愛者=気持ち悪い』と思っている人が多くいます。私達の様な同性愛者は軽蔑されています。実際に私の友人で同じレズビアンの方は家族や友人にカミングアウトした所、家族から反対され友人を失い、精神的に病んでしまいました。今は実家を離れ、1人暮らしをしていますが世間の目は怖いと言っています。もう、地元に戻れないと言っています。

果たしてこれで良いのでしょうか?異性のみとしかお付き合いは出来ないのでしょうか?結婚も異性のみとでしか出来ないのでしょうか?『同性愛も立派な恋愛』です。交流会や講演会に参加している友人やレズビアンバーで知り合った方々も皆、疑問に思っています。『何故、日本では認められていないのか』と。国内でも『性』に関する悩みを持っている方は非常に多いです。それを隠しながら生きていくのは非常に辛いです。どうか、皆さん『同性愛』について考えて下さい。もう偏見はコリゴリです。